WE(Western Electric)403A/403B/6AK5 真空管について。

こんにちは!
サイト管理人のYosukeです。

 

 

最近になって、人気のNFJ TUBE-01の供給がようやく需要に追いついてきたみたいでして、

TUBE-01を購入されたり、交換用の真空管を物色中の方も多いのではないでしょうか。

 

運良く一巡目で購入できた私も、既にいくつか交換用の真空管を手に入れて遊んでいます。

 

 

TUBE-01の交換用として人気のある、Western Electric(ウエスタン・エレクトリック)

の真空管には、似たような種類がいくつかあり、購入を躊躇している方がいるのではないでしょうか。

 

ほんの少しでも参考になればいいなという思いで記事にしてみたいと思います。

 

 

 

403Aと403BはどちらもNFJ TUBE-01に使える?

まず、TUBE-01に標準管として採用されている真空管の規格は「6J1」です。

「6J1」は「6AK5」と「5654」という真空管の規格と互換性があり、

ヤフオクなどでもいろんなメーカーの物が出品されていますね。

 

もちろん、これらはTUBE-01で問題なく使用する事ができます。

 

加えて、Western Electricの、「403A」「403B」、これも6AK5の互換規格ですので、

TUBE-01で問題なく使用する事ができます。

 

403Aと403B、どちらも実際に音出し確認しましたので間違いありません。

 

 

403A、403B、規格の違いは?性能差は?

真空管のデータシートには、403Aは1950年、403Bは1962年と記載があり、

正確な発売時期は不明ですが、

403Bは403Aより「ヒーターの効率」や「最大定格」が少し向上している事から、

403Aの改良盤としてリリースされた後発の商品と考えられます。

 

詳細な仕様は、Western Electricのホームページや、下記リンクよりご確認下さい。

 

各モデルのデータシート

 

 

さらに、403Aと同規格のものに、「JW-6AK5」という球が存在しています。これは何でしょうか。

 

こちらは1944年~1950年前半頃の製造のものに多く見られ、

もともとは軍用球、その後1950年初頭の民生用は「JW-6AK5」や「403A/6AK5」

などと印字して出荷されていたのではないかと考えられます。

 

よって「JW-6AK5」は403Aで、かつ1950年初頭の頃のものではないかと勝手に想像しています。

 

 

なお、印字が縦方向や横方向、位置、フォントの違い、記載内容の違いなど、いろいろなものが

あるようですが、その違い、性能差は、いろいろ調べてみたもののわかりませんでした。

 

 

製造年の違いにより、ゲッター台が異なる

参考記事 : (WE407Aに関する考察記事ですので403A/Bには該当しないかもしれません)

 

Dゲッター台

(スクエア・ゲッター) … 1971年まで

 

 

Oゲッター台

(ハロ / リング / ラウンド) … 1971年以降

 

 

所有している2種類の403Bに、それぞれ異なるゲッター台がある事を確認出来ました。

確かに、ビンテージ品として入手した球の方は「Dゲッター台」でした。

403Aも同じく、スクエア形状の「Dゲッター台」。

 

年代物の方が個体数が少ない性質上、スクエア・ゲッター台の方が古い事の証明みたいな

もんらしく、人気があるらしいです。

 

ゲッター台の違いによる性能の違いや音の変化はほぼないのだとか。

 

内部構造を見る限り、新旧で403A/403Bともに、プレート下部の絶縁支持板に少し違いはあるものの、

プレートやフィラメントを見る限りでは年代別に異なっている様子は見られません。

 

 

真空管の内部構造や名称について

 

 

408Aと403A/Bは異なる

比較的安価な408Aという、ピン形状や大きさがほぼ同じ真空管がありますが、

403A/Bとはヒーターの定格電圧が異なり、別物なので注意しなければいけません。

(403A/B/6AK5/5654 : 6.3V 、408A : 20V

試しに入手し、TUBE-01に挿してみましたが動作しませんでした。

 

購入の際には是非間違わないように注意しましょう。

 

Heater Voltage などを参照

 

 

最後に

上記を踏まえて、もしオーディオ用として今から入手するとすれば、

スペックや価格的にも優位な403Bを選ぶ方が賢明な判断じゃないかなと思います。

 

まぁ…、実際に403A/Bを聴き比べてみましたが、両者の音質違いを感じ取る事は出来ませんでした。

古いものなので劣化等による個体差の方が音質に影響すると思います。。

 

ヤフオクで入手する方法もありますが、確実な方法としては現在「ハイファイ堂」でも取り扱いがあるので、

是非興味のある方はチェックしてみては如何でしょうか。

 

 

ちなみに、ハイファイ堂は会員登録(無料)で表示価格から5%オフ、真空管は5,000円以上の購入で送料無料です。

 

Western Electric 403A/B/6AK5 の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

You may also like

Leave a comment